年間統計(2018(平成30)年1~12月期)

2019年 5月24日リリース

プレスリリース
(―社)日本ロボット工業会
調査・統計部会

ロボット統計受注・生産・出荷実績
2018(平成30)年【会員+非会員】について

調査概要

「ロボット統計受注・生産・出荷実績 2018(平成30)年【会員+非会員】」は、当会のロボット産業需給動向調査を基に作成したもので、当会の会員及び非会員の調査対象企業による実績である。

なお、サービスロボットは調査対象外としている

業況

2018年の年間の集計結果は、上期は前年からの輸出を中心とした自動化需要による大幅な伸びが継続されたものの、米中貿易摩擦などを起点とする投資の先送り、一部業種向け需要の一服などにより下期は鈍化、前年割れがみられた。会員と非会員を含めた年間受注額は対前年比1.9%増の9,624億円、生産額は同3.9%増の9,116億円と、それぞれ過去最高となった。

受注・生産・出荷の各状況は以下の通り。

1.受注について

受注台数(台) 248,283(前年比+5.5%) 【6年連続の増加】
受注額(億円)9,624(同+1.9%) 【6年連続の増加】

2.生産について

生産台数(台) 240,339(前年比+2.7%) 【5年連続の増加】
生産額(億円) 9,116(同+3.9%) 【5年連続の増加】

3.出荷について

各項目ともに前年同期比でプラスとなった。国内出荷台数、総出荷台数は四半期ベースで過去最高。

総出荷台数(台) 242,127(前年比+3.7%) 【5年連続の増加】
総出荷額(億円) 9,323(同+4.1%) 【5年連続の増加】 【8四半期連続のプラス】
国内出荷台数(台)59,068(同+20.1%) 【5年連続の増加】
国内出荷額(億円)2,733(同+11.0%) 【5年連続の増加】
輸出台数(台)183,059(▲0.6%) 【6年ぶりの減少】
輸出額(億円)6,590(+1.5%) 【5年連続の増加】

3.1 国内出荷内訳

電気機械産業向け
国内出荷台数(台)20,619(前年比+10.2%) 【4年連続の増加】
国内出荷額(億円)1,010(同+3.3%) 【2年連続の増加】
自動車産業向け
国内出荷台数(台)17,889(前年比+22.1%) 【5年連続の増加】
国内出荷額(億円)765(同+17.0%) 【5年連続の増加】

3.2 輸出内訳

電子部品実装用
輸出台数(台)13,501(前年比+47.9%) 【3年連続の増加】
輸出額(億円)2,152(同+13.1%) 【3年連続の増加】
溶接用
輸出台数(台):36,682(前年比▲11.2%) 【2年ぶりの減少】
輸出額(億円): 945(同▲8.3%) 【2年ぶりの減少】

2019年見通し

2019年は国内需要が引き続き堅調な伸びがみられるものの、出荷の7割を占めた輸出は、年初より2018年下期からの減速傾向が続いており、年後半からの回復が期待されるものの、全体としてマイナス成長となることが見込まれる。

こうしたことから、2019年の受注額は対前年比2.3%減の9,400億円、生産額は同3.5%減の8,800億円とそれぞれ減少を見込んでいる。

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