四半期統計(2023年4~6月期)

2023年7月28日リリース

プレスリリース
(―社)日本ロボット工業会
調査・統計部会

マニピュレータ、ロボット統計 受注・生産・出荷実績
2023年4~6月期【会員ベース】について

調査概要

「マニピュレータ、ロボット統計 受注・生産・出荷実績 2023年4~6月期【会員ベース】」は、当会の産業用ロボット月別統計調査を基に作成したもので、当会の正会員及び賛助法人会員対象企業による実績である。

業況

2023年4~6月期は、受注額が対前年同期比18.7%の減少、生産額が同8.8%の減少となった。生産額は2020年7~9月期以来の対前年同期比での減少となった。

出荷実績をみると、国内向けは半導体用に急ブレーキがかかったほか、溶接用の勢いは自動車製造業向けを中心に引き続き弱いものの、組立用やハンドリング用、電気機械製造業向けを中心とした実装用の好調さが継続した。輸出はハンドリングや溶接用で増加となったものの、半導体用が大きく減少したほか、アジア向け実装用で引き続き減少がみられた。

新型コロナウイルス感染症や地政学的緊張などの各種リスクにさらされる中でも継続して拡大した自動化需要であるが、一部用途での急速な需要の減少や、世界経済の先行き不透明感が今後の成長見通しに重くのしかかっている。

受注・生産・出荷の各状況は以下の通り。

1.受注

【4~6月期】
受注台数(台) 47,978(前年同期比▲33.2%) 【3四半期連続の減少】
受注額(億円) 1,967(同▲18.7%) 【3四半期連続の減少】

2.生産

【4~6月期】
生産台数(台) 53,942(前年同期比▲16.0%) 【2四半期連続の減少】
生産額(億円) 2,023(同▲8.8%) 【11四半期ぶりの減少】

3.出荷

【4~6月期】
総出荷台数(台) 53,504(前年同期比▲15.5%) 【2四半期連続の減少】
総出荷額(億円) 2,042(同▲7.1%) 【11四半期ぶりの減少】
国内出荷台数(台) 8,948(同▲2.2%) 【9四半期ぶりの減少】
国内出荷額(億円) 423(同+5.7%) 【2四半期連続の増加】
輸出台数(台) 44,556(同▲17.8%) 【2四半期連続の減少】
輸出額(億円) 1,619(同▲10.0%) 【11四半期ぶりの減少】

3.1 国内出荷内訳

【4~6月期】
電気機械製造業向け
国内出荷台数(台) 3,171(前年同期比+5.8%) 【10四半期連続の増加】
国内出荷額(億円) 152(同+14.2%) 【9四半期連続の増加】
自動車製造業向け
国内出荷台数(台) 2,206(前年同期比▲10.7%) 【3四半期ぶりの減少】
国内出荷額(億円) 113(同+2.2%) 【2四半期連続の増加】

3.2 輸出内訳

【4~6月期】
電子部品実装用
輸出台数(台) 2,996(前年同期比▲43.1%) 【7四半期連続の減少】
輸出額(億円) 480(同▲34.3%) 【6四半期連続の減少】
溶接用
輸出台数(台) 10,393(前年同期比+12.6%) 【2四半期ぶりの増加】
輸出額(億円) 265(同+21.7%) 【2四半期ぶりの増加】

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