四半期統計(2024年1~3月期)

2024年4月26日リリース

プレスリリース
(―社)日本ロボット工業会
調査・統計部会

マニピュレータ、ロボット統計 受注・生産・出荷実績
2024年1~3月期【会員ベース】について

調査概要

「マニピュレータ、ロボット統計 受注・生産・出荷実績 2024年1~3月期【会員ベース】」は、当会の産業用ロボット月別統計調査を基に作成したもので、当会の正会員及び賛助法人会員対象企業による実績である。

業況

2024年1~3月期は、受注額が対前年同期比24.0%の減少、生産額が同25.0%の減少となった。受注、生産ともに大幅な減少に歯止めがかからず、生産額の下落率(▲25.0%)は四半期としてはこの10年で最も大きい割合となった。

出荷実績をみると、国内向けは、自動車製造業向けが溶接用の増加で微減にとどまった一方、電気機械製造業向けが半導体用の減少等で大幅減となった。輸出は中国向けが勢いなく、実装用では勢いを見せていたインド向けに加えて欧米でも大幅減、溶接用も全体で大幅減となった。減少が続く半導体用も復調の兆しは見られない。

新型コロナウイルス感染症や地政学的緊張などの各種リスクにさらされる中で世界的に拡大した自動化需要であるが、年をまたいでもなお、一部用途での投資先送りや、世界経済の先行き不透明感が成長見通しに重くのしかかる状況が続いている。

受注・生産・出荷の各状況は以下の通り。

1.受注

【1~3月期】
受注台数(台) 36,859(前年同期比▲34.9%) 【6四半期連続の減少】
受注額(億円) 1,582(同▲24.0%) 【6四半期連続の減少】

2.生産

【1~3月期】
生産台数(台) 38,353(前年同期比▲34.7%) 【5四半期連続の減少】
生産額(億円) 1,626(同▲25.0%) 【4四半期連続の減少】

3.出荷

【1~3月期】
総出荷台数(台) 40,535(前年同期比▲31.7%) 【5四半期連続の減少】
総出荷額(億円) 1,732(同▲21.5%) 【4四半期連続の減少】
国内出荷台数(台) 10,763(同▲13.8%) 【4四半期連続の減少】
国内出荷額(億円) 530(同▲4.1%) 【2四半期ぶりの減少】
輸出台数(台) 29,772(同▲36.5%) 【5四半期連続の減少】
輸出額(億円) 1,202(同▲27.3%) 【4四半期連続の減少】

3.1 国内出荷内訳

【1~3月期】
電気機械製造業向け
国内出荷台数(台) 3,508(前年同期比▲14.8%) 【3四半期連続の減少】
国内出荷額(億円) 164(同▲12.1%) 【3四半期連続の減少】
自動車製造業向け
国内出荷台数(台) 3,373(前年同期比▲10.2%) 【4四半期連続の減少】
国内出荷額(億円) 161(同▲1.4%) 【2四半期ぶりの減少】

3.2 輸出内訳

【1~3月期】
電子部品実装用
輸出台数(台) 2,419(前年同期比▲9.7%) 【10四半期連続の減少】
輸出額(億円) 427(同▲10.6%) 【9四半期連続の減少】
溶接用
輸出台数(台) 6,782(前年同期比▲31.6%) 【2四半期連続の減少】
輸出額(億円) 169(同▲29.8%) 【2四半期連続の減少】

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