四半期統計(2025年7~9月期)
2025年10月24日リリース
プレスリリース
(―社)日本ロボット工業会
調査・統計部会
調査・統計部会
マニピュレータ、ロボット統計 受注・生産・出荷実績
2025年7~9月期【会員ベース】について
調査概要
本統計調査は、当会の産業用ロボット月別統計調査を基に作成したもので、当会の会員及び賛助法人会員対象企業による実績である。
業況
2025年7~9月期は、受注額が対前年同期比25.9%の増加、生産額が同20.7%の増加となった。受注状況をみると、引き続き電子部品実装機が強い伸びを示したほか、マニピュレーティングロボットは垂直多関節ロボットが堅調で、受注台数、受注額ともに5四半期連続の増加となった。
出荷実績をみると、国内向けは依然として勢いはなく、主要業種、主要用途で減少した。輸出は電子部品実装用が旺盛な需要を背景に、中国やベトナムを中心にアジア地域で大きく増加した。同地域向けでは、半導体用も好調さが継続した一方で、溶接用は急激な減速となった。北米向けはマテハン用を中心に力強い回復が継続した。欧州向けは国や用途で強弱があるものの、トータルとしては9四半期ぶりの増加となった。
世界的な自動化需要により、今後のロボット市場の継続した回復、成長が期待される一方で、地政学的リスクや関税政策等を背景に需要環境は依然として不安定のままで、先行きの不透明感は当面続くとみられる。
受注・生産・出荷の各状況は以下の通り。
1.受注
| 受注台数(台) | 49,213(前年同期比+20.0%)【5四半期連続の増加】 |
|---|---|
| 受注額(億円) | 2,219(同+25.9%)【5四半期連続の増加】 |
2.生産
| 生産台数(台) | 47,525(前年同期比+14.8%)【3四半期連続の増加】 |
|---|---|
| 生産額(億円) | 2,073(同+20.7%)【4四半期連続の増加】 |
3.出荷
| 総出荷台数(台) | 47,842(前年同期比+10.5%)【3四半期連続の増加】 |
|---|---|
| 総出荷額(億円) | 2,168(同+19.8%)【3四半期連続の増加】 |
| 国内出荷台数(台) | 7,744(同▲29.1%)【3四半期連続の減少】 |
| 国内出荷額(億円) | 418(同▲16.7%)【2四半期連続の減少】 |
| 輸出台数(台) | 40,098(同+23.9%)【3四半期連続の増加】 |
| 輸出額(億円) | 1,750(同+33.8%)【3四半期連続の増加】 |
3.1 国内出荷内訳
電気機械製造業向け
| 国内出荷台数(台) | 2,509(前年同期比▲25.8%)【3四半期連続の減少】 |
|---|---|
| 国内出荷額(億円) | 131(同▲12.5%)【2四半期連続の減少】 |
自動車製造業向け
| 国内出荷台数(台) | 2,194(前年同期比▲38.6%)【3四半期連続の減少】 |
|---|---|
| 国内出荷額(億円) | 122(同▲25.1%)【2四半期連続の減少】 |
3.2 輸出内訳
電子部品実装用
| 輸出台数(台) | 4,214(前年同期比+26.5%)【6四半期連続の増加】 |
|---|---|
| 輸出額(億円) | 729(同+38.3%)【6四半期連続の増加】 |
溶接用
| 輸出台数(台) | 7,337(前年同期比▲5.7%)【3四半期ぶりの減少】 |
|---|---|
| 輸出額(億円) | 181(同▲7.2%)【3四半期ぶりの減少】 |