ロボットとは

ロボットの語源は、1920年にチェコの劇作家であるカレル・チャペックが、戯曲「ロッサム万能ロボット製造会社RUR」において人造人間を意味する”ロボット”という言葉を使ったことに由来します。
では、実社会における「ロボット」とは、どのようなものでしょうか。

ロボットは、大きく分けると以下の三つの基本要素によって構成されています。

ロボット画像

基本的なロボットとは、この3要素が連携しながら、センサにより情報を感知し、情報を状況に応じて判断し、判断に基づき実際に動作する機械システムです。

実際のロボットは、

  • 腕や手としてのマニピュレータ
  • これらの関節を動かすエネルギー源(電気、油圧、空圧など)としてのアクチュエータ
  • 腕の位置や速度等を計測する内界センサや、ロボットが作業する上で対象物の認識等を行う外界センサ
  • ロボットが移動を行う移動機構
  • 一連の動作を制御するコントローラ(制御装置)

などの幅広い技術が統合され、より高度な機能や性能が実現することにより作り上げられています。


ロボット画像1
ロボット画像2
ロボット画像3
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また、ロボットは「産業用ロボット」と「サービスロボット」に大別されます。

産業用ロボット

主に製造業の工場などで、自動化や作業効率化のために使用されます。

活用分野例 自動車・自動車部品、食品加工、電気・電子 など
用途 樹脂成形、溶接、塗装、機械加工、表面実装、組立、入出荷、マテリアルハンドリング など

サービスロボット

一般家庭向けや、業務用として、人間の動作へのサポートやサービスの提供に使用されます。

活用分野例 農林水産、建設、鉱業、点検・保守、物流・搬送、清掃、警備、医療、福祉、災害対応、海洋開発、宇宙、受付・案内 など

経済産業省『ロボット政策研究会報告書』(2006年発表)

センサー、知能・制御系、駆動系の3つの要素技術を有する、知能化した機械システム


日本産業規格 JIS B 0134:2024(ISO 8373:2021)(2024年改正)

・ロボット

プログラムによって動作し、ある程度の自律性をもち、移動、マニピュレーション又は位置決めを行う運動機構

 

・産業用ロボット

自動制御され、再プログラム可能で、多目的なマニピュレータであり、三軸以上でプログラム可能で、一定箇所又は移動架台に固定され、産業自動化のアプリケーションに用いられるロボット

 

・サービスロボット

人又は設備にとって有益なタスクを実行する、個人用又は業務用のロボット

少子高齢化に伴う労働力不足や、環境・エネルギー等現代の社会課題を背景として、人が安心して生活できる環境を整備し、ゆとりのある豊かな社会を実現するため、高度化したロボット技術を活用しようという気運が高まっています。 持続可能な社会を目指し、従来導入の中心であったものづくりの現場だけでなく、これまで活用の機会があまり多くなかったサービス分野においてもロボット適用の取組みが進んでいるところです。

ロボット導入のメリットとして、生産性の向上、労働環境の改善、品質の安定化、省力化等の効果が期待できます。更なる活用拡大に向けて、安全性を確保しながら、今後もロボットを利用しやすい環境づくりが求められます。

ロボット導入について

システムインテグレータ(SIer)は、ロボット導入の際のユーザの多種多様なニーズに応え、最適なロボットシステムの構築を図ります。特に産業用ロボットは、システムに組み込むことにより初めて機能するため、SIerの果たす役割は大きく、ロボットメーカ、ユーザ、SIer相互の協力の下、社会実装の取組みを推進していくことが重要です。