冨士原寛氏及びロバート・リトル氏が、2026年エンゲルバーガー賞の受賞者に選出
自動化の推進に貢献した国際的なリーダーシップと実世界アプリケーションを評価

2026年5月4日—米国・自動化推進協会(A3)は、2026年エンゲルバーガー賞の受賞者として、一般社団法人日本ロボット工業会(JARA)専務理事の冨士原寛氏と、ATIインダストリアル・オートメーション社共同創業者のロバート・リトル氏が選ばれたと発表した。同賞は、ロボティクス分野において世界で最も権威ある賞とされている。

冨士原氏は、ロボティクスの発展、産業政策の振興、国際協働の推進に対する長年の貢献が評価され、リーダーシップ賞の受賞者に選ばれた。また、リトル氏は、エンドエフェクタ技術、力/トルクセンサ、ロボットツールチェンジャを通じ、製造業におけるロボット活用の拡大に果たした役割が評価され、アプリケーション賞の受賞者に選ばれた。

授賞式及び晩餐会は、北米最大のロボット・自動化に関する展示会であるAutomate 2026会期中の、2026年6月24日(水)午後5時15分~8時30分(米国中部時間)に米国・シカゴのマコーミックプレイスにて開催される。授賞式及び晩餐会への入場券は、展示会の入場登録画面から、もしくは、既に入場登録済みの場合は登録情報を更新して購入することが可能である。

「ロボティクスの発展の背後には常に、何が実現可能かを見通すことができ、それを実際に役立つ、価値あるものにし、広く展開していく努力をいとわない人々の存在がありました。」とA3のジェフ・バーンスタイン会長は言う。「冨士原氏は、産業界、政府、国際市場の垣根を越えた協働体制を構築することで、世界で最も重要なロボット産業エコシステムの一つの体制強化に尽力されました。また、リトル氏は、ロボットをさらに効果的に動かせるものにするため、より柔軟に、確信を持って自動化を進めるのに必要なツールや技術をメーカに提供し、キャリアを積まれてきました。両氏はともにエンゲルバーガー賞の目的と精神を体現しており、まさにその栄誉にふさわしい方々です。」

冨士原寛氏:リーダーシップと国際協働によりロボティクスを推進

冨士原寛氏

一般社団法人日本ロボット工業会 冨士原寛氏(©JARA)

冨士原氏は、2009年より日本ロボット工業会の専務理事を務め、日本のロボット産業のための戦略的オペレーションや政策提言活動を先導してきた。その中で、産業用ロボット及びサービスロボットの技術革新を支援するために、産業界のリーダー、行政機関、海外パートナーとの間の協働体制の構築に尽力している。

また、前職の経済産業省において輝かしい功績を収め、2009年に退職するまで約30年にわたり、産業政策、技術開発、経済安全保障、小規模事業者支援、国際貿易などにおいて広く指導的役割を果たした。さらに、独立行政法人日本貿易振興機構(JETRO)、国立研究開発法人産業技術総合研究所(AIST)、国土交通省、東京工業大学の各機関においても中心的役割を担い、産学官連携に貢献した。

ロバート・リトル氏:製造業におけるロボットの適用範囲を拡大

ロバート・リトル氏

ロバート・リトル・ロボティクス社 ロバート・リトル氏

リトル氏は、ロボティクス、自動化、製造業の分野において40年以上の経験を重ねてきた。1989年にATIインダストリアル・オートメーション社を共同で設立し、同社の収益は当初の約100万ドルから1億ドル超にまで成長した。リトル氏の指導の下、同社はロボットツールチェンジャや力/トルクセンサ、その他のエンドエフェクタ技術において世界を代表する企業となり、製造業におけるロボットの適用範囲の拡大に貢献した。

2021年にATI社がノヴァンタ社に買収された後は、ノヴァンタ社のATI事業グループ長を務め、その後、同社のロボット戦略責任者となった。現在は、自身が立ち上げたコンサル会社であるロバート・リトル・ロボティクス社を通じ、ロボティクスや自動化市場に焦点を当てた事業戦略について企業にアドバイスを行い、ロボット産業を支えている。また、A3ロボット技術戦略委員会の委員でもある。

エンゲルバーガー賞とは

“ロボットの父”として世界的に知られるジョセフ・F・エンゲルバーガー氏にちなんで名付けられた同賞は、1977年に創設され、ロボティクス分野の技術開発、アプリケーション、教育、リーダーシップの4部門において顕著な功績をあげた個人を表彰するものである。

各受賞者には、表彰金5,000ドル、記念メダル、記念の盾が贈られる。これまでの推薦の中から、業界のリーダーにより構成された審査委員会が受賞者を選出し、A3及び米国ロボット工業会(RIA)の元会長らの投票により決定する。

国際ロボット連盟(IFR)が配信するプレスリリース(英文)の日本語参考訳を掲載しています。なお、原文と日本語参考訳との間に齟齬がある場合は、原文の内容が優先されます。
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